4番目の月 12日目の満月
2日前は、旧暦の9月13日に13夜。
少し欠けた月を愛でる日本の文化は、満月までの時間を特別に感じさせてくれます。
満月の光は、月が光が放ってるいるのではなく、
地球を挟んで反対側に位置する太陽の光に照らされて、鏡のように反射しています。
地球の周りを公転しながら、地球と一緒に太陽の周りをまわっている月は、 少し角度はずれただけでも満月にはならないですね。
日本文化の先人達は13夜を、2日前の少し欠けた月をみたり、器に入った水に映して楽しんできました。 そして、月を眺めるだけじゃなく、お月見にはススキや団子を室礼して、少し欠けた月が縁起の悪さや災いを忌まわされたことが起きないようにと豊作祈願や収穫への感謝と祈り。
こんな風習が続く国は日本しかないですね。
そんな素晴らしい国に産まれた奇跡に感謝。
土曜日のお茶のお稽古には、ススキの掛け軸が室礼してありました。
恵まれた環境に感謝をしつつ、地球上の生命に平和がもたらせますようにと祈る。
なんて優しい花活けなんでしょう。 特にススキの穂が美しくて、 その向こう側に、柔らかな光を放つお月様が見えてきます。 十三夜。 ほんの少し「欠け」がある姿を愛でることができる心。 魅力的ですね。