年を取るにつれて、白い靴下を履くことがなくなってしまった。
先だって、お茶会に招かれたおり、箪笥の奥から白い靴下を出してきたけれど
色がくすんでおり、気後れしていました。
白は履けば汚れが付きやすく、目立つ色なのである。
【ブログ:きものと仕事 三砂ちづる】で次のように書かれたありました。
日本民俗学の祖、柳田國男が白足袋の学者、というふうに言われていたことはよく知られている。
民俗学者は、もちろん、足で稼ぐ、というか、とにかく足を使って歩き回り、調査をするわけで、当然白い足袋を履いていると、汚れて大変なわけだが、柳田國男はそういう場合でも白足袋をはいているような方だった。
また柳田国男さんは「白」について次のように書いておられます。
「白は本来忌々しき色であった。日本では神祭りの衣か喪の服以外にには
身に着けることはなかったのである。眼に立つ色の一つであり、
清過ぎまた明らか過ぎたからである。」
今では、日常生活から礼装や茶席などの改まった場所にも「白足袋」を用います。
汚れるから白い靴下は履かない。なんて言わずに
白い靴下で一日を過ごしてみる日もあっていいかもしれませんね。
Comments