共振の月
- Tami Tomioka
- 1月11日
- 読了時間: 3分
7 共振(猿)の月
昨年の地震の余韻が漂うなか、G歴の元旦を過ぎました。
寒さも本格的になり、インフルエンザも流行っています。
皆様はどう過ごされていますか?
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お正月モードからお仕事モードに切り替えて、また始めていきましょう。
真新しい道の上に立っている、そんな感じのする共振の月です。
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【共振の月】
キーワード:調律・チャネルを合わす・呼び起こす
月感詞:「回」(カイ、エ、マワル、マワス、メグル、カエル)
熟語:回帰・迂回・回首・転回・奪回
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淵などで水がぐるぐる回る。回りながら流れる形。まわることから帰る、めぐるの意味にも。
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リズムの月で集めて束ねた形はうまく巡っているでしょうか?
回した想いはまた巡ってきます。その時に私達はどう思ってどう行動して
いるのでしょうか?
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螺旋状に回って上昇していったものは同じ位置にきてもまったく同じもの
ではないですよね。
そこには過去も未来もある。
振り返ってみる(回首)良い機会でもあります。
家族と集まり、一人で考え、仕事場で思う。
共振の月は見えてくるものが沢山あると思います。
それをただ見るのだけでなく、もう一度今度の自分に合わせて整え、また
次に回す。
そんなことを考える28日にしてみてはと思います。
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変わったこと、変わってないことを無駄と排除するだけにしないで、どうして
そうなったのか、何故そうなのか、これからどうするか、私は考えていこうと思います。
★『神去なあなあ日常』
『神去なあなあ夜話』 三浦しをん (徳間書店)
共振の月の時由塾で少しお話した本です。
吉澤さんが持っていらした記事に三浦しをんさんのことが出ており、著作の
話になりました。三浦しをんさんには、とてもすがすがしい(白三浦)とちょっと
毒々しい(黒三浦)と呼ばれる作品群があります。
これは白三浦w
2010年本屋大賞ノミネート作品 です。
ドラマにもなりました。
高校卒業と同時に主人公平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。そこで林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会います。
いままで勇気の知っている都会の人と違い、 神去村の人たちはおっとりしていました。
彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」などの意味です。他の語尾にも「な」がつくので、自然とのんびりした会話になります。
神去村には林業従事者が多く、百年単位の作業をしているので、あくせくしてもしようがないという気質なのでしょう。勇気は高校卒業式の後、担任の先生と母親にここに就職決められました。「緑の雇用」というシステムの応募者にされたのです。騙されたと思い、逃げ出すことを考えましたが、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えず。勇気の山の生活が始まりました。
ざっとこんなあらすじなのですが、勇気はここで林業の厳しさ、そこで働く人達の心意気などを身をもって感じていきます。自然相手で容赦のない状況にも拘わらず、神去村の人達は「なあなあ」で日々心地よく生活しています。そしてここで生活していくうちに、勇気にもこの神去イズムが芽生えてくるのです。
町おこし、過疎化、若者の就労、いろいろな問題を笑い飛ばしてしまう、暖かさが本書にはあります。
『神去なあなあ夜話』はその続編です。
三浦しをんさんの著作は
『船を編む』『まほろば駅前多田便利軒』『きみはポラリス』
『風が強く吹いている』などがあります。
もっとあるのですが、読みやすそうなものをあげました。

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