top of page
執筆者の写真藤田小百合

暦の正体

農耕のため、狩猟のため、 人は、季節がいつ移ろうのかを知ろうとした。 日の出、日の入り、その方角を観測して記録した。 そして、古代の権力者たちは、 そんな普遍的に巡る「とき」を司る天をも支配しようとしたのか、 それとも、その天から託された権力者である証を知らしめようとしたのか、 「暦」を作った。 革命が起き、権力者が変わるたびに、新しい暦が作られた。 いや、新しい暦を作って、革命をはかった。   カレンダーの語源は、ラテン語で、帳簿を意味するcalendarium(カレンダリウム)と 朔日を意味するcalendae(カレンダエ)。 古代ローマでは、月初(カレンダエ)を税金や借金の清算日として宣言していた。 また、権力者、僧侶や神官たちは、新月に人々を呼び集め、 儀式の日や満月は何日後にやってくるのかを知らせたりして、 国家の統治をはかるために「暦」が利用された。   中でも、ユカタン半島に栄えた高度な古典マヤ文明は、 天文観測に長け、金星の動きを基準にした暦を持つ、唯一の文明として知られる。 エジプトプラミッドの権力者の墓対し、マヤのピラミッドは人が登れるようになっている。 その階段の数は、91段×4面+最上部1=365  というカレンダーになっていて、 最上部の神殿では、権力者が祈りを捧げたり祭祀、政治に利用されていたと考えられる。

ホゼ暦(13の月の暦)を提唱した ホゼ・アグエイアス博士は、 A.D.550年 - 830年に栄えた古典期後期文明において 鉄器も持たず、動物に荷物を運ばせるという概念も

無かったのに、高度な都市文明を築けたのは、 十数種類の暦を同時に使っていたからだと言った。 天体観測を通して、太陽系の惑星システムと共振共鳴が起こっていた。 ガリレオが地動説を唱える900年以上も前に、 地球の公転周期をほぼ正確に記録できたのもそのせいだと言った。 「暦」は、私たちの心や行動を司る機能を持つ。 そこに内包する周期の質によって、 自然にも人工にも調和することができるモジュール。   地球の公転周期はもちろん、銀河や宇宙、さまざまな惑星の周期、 地上に顕れる季節の周期や生活の周期が一冊で見渡せる、 古くて新しい暦『ハレ暦』で、何が起こるのか。「暦の正体」に迫ろう!


#ハレ暦

#時由塾

#暦

#カレンダー

閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示

藍染め

春分

Comentarios


bottom of page