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カメは本当にのろいのか

  • 執筆者の写真: Tami Tomioka
    Tami Tomioka
  • 2024年7月1日
  • 読了時間: 2分

13番目の月

宇宙のカメの月

キーワード:存在・持ちこたえる・超える

月感詞『永』(エイ、ナガイ、ナガレ)

用例熟語:永遠・永久・永続・永劫・永日

驚く程の早さで最後の月になりました。

白から青へ、流れる色も変わっていきます。もしかすると少しずつ

拡張から変換に向かっているのを感じているのではないでしょうか?

『永』は流れる水の形。水が合流して勢いよく流れるところで、水の流れ

の長いことから、すべて長いこと、とくに時間が長く久しい意味に使われる

ことが多いです。

ぶつ切れに時間を過ごすのではなく、重なりあいながらずっと続いていく

そんなふうに想像します。

13の月の最終月。

自分の思考と向き合って、ココロウゴクものを見つけられたら、それを

どうしていくのが良いのか考えてみる28日にしてはと思います。

キタルべき「青いリズムの嵐の年」とどう向き合っていくのか。

難しく考えることはなく、今までの積み重ねた生活の中にきっとあるはず

です。

振り返ってみるのも良いですし、新しいことを始める計画を立てるのも

いいですね。

出来なかったことの反省をして嘆くより、出来たこと良かったこと、楽しい

ことに思いを馳せて次に行きましょう。

時間をはずした日に何をしようと計画をたてるのも素敵なことです。

(たとえ出来なくても計画をたてているその瞬間が、きっと素敵な時間に

なります)

今日で元旦の北陸地方を襲った地震から半年経ちました。あれほど大地が揺れ

大丈夫だと思っていたものが、脆く絶対ではないと思い過ごした時間は、

どんなことを問いかけたてきたのでしょうか?

13番目のこの月に、考えるには丁度いい頃合いだと思います。



★『地球にちりばめられて』

      多和田葉子 (講談社文庫)


三部作になっています。これはその第一部。このあと『星に仄めかされて』

『太陽諸島』と続きます。


留学中に自国が消滅してしまった(日本沈没みたい?)主人公の女性が、

自ら新しい言語を作りその言語を手がかりにいろいろな国の人と出会い、

無くなった自国の人を探し、旅をする。ざっくりいうとこんな話なんです。

消滅した国は、ここでは日本で主人公は新潟、登場人物には福井あたりの

人もいます。(北陸なんですよねぇ)

言葉というものの本質をどう捉えるか、個人と国とにどう向き合っていくのか。

三作読んで初めてわかることなのかもしれません。

今私は三作目を読んでいて、ちょっとワクワクしています。





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