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執筆者の写真藤田小百合

月の名前

更新日:2023年9月2日



8月31日は、月が最も地球に近づき、さらに8月2回目の満月ということで、 スーパー+ブルームーン=スーパーブルームーン。 日本だけでなく、世界ニュースでも、たくさんの画像が取り上げられていました。 スーパーもブルーも、天文学用語ではありませんが、 巷の盛り上がりで、月を見上げるヒトが増えたら、それはそれでいいですよね。 普段、無関心のヒトも、 なんで、スーパーやブルーになるのか、 いやいや、そもそも、スーパーやブルーという名前でいいのか?

なんて疑問を持ったりしたら、大きな一歩になると思っています。 ぜひ、自分だったらどんな名前をつけるのか。 そんなヘンシュウも、やってみてください。 スーパーになるのは、月の軌道が楕円を描いているからで、 地球に近づいたり、離れたりするので。

国立天文台の大きさくらべでは、 最も遠い時の月から 49,000キロも近づくとあります。 近づけばそれだけ潮汐力も大きく作用して、 太陽と月に挟まれた地球は、海水だけでなく、 地球そのものもより変形して、 最大で30㎝くらい動くとされています。   スーパーじゃなくても、満月に合わせて、サンゴやウミガメが産卵したり、 人間だってお産が増えたり・・・ 生命の営みは影響しあって仕組みが作られていますが、 より、何かが起こるのかも、という期待も膨らみます。 スーパームーンと名づけたのは、アメリカの占星術師で、 ストレス度が増すときだと、概念を定義しましたが、 科学的根拠が記されたわけではなかったようです。 たしかに、潮汐力も最大になって、挟まれた地球は ぷにゅっとなるわけですから、私たちの身体も何かしらの影響は受けているはず。 でも、全員が「ストレス」を感じるわけでも無いでしょうに。。。。 特に日本は、月見の文化があり、月に名前をつけて愛でたり、 満月まつりをしたり。。。狸もねぇ。 さて、月のこと、みなさまにも、もう少し知っていただきたいのですが 地球の周りをぐるっと一周する、公転周期は、27.32日。 満月の日(地球をはさんで太陽と真反対)から、 ぐるっと地球の周りを一周して戻り、再び満月になるのは、29.53日。   どちらも、月が地球の周りを一周する時間ですが、 月は一周して元に戻ってきても、地球は動いているので、 もう少し先まで行かないと、満月(ほぼ一直線)にならないんですね。 そして、8月は31日ありますが、月の朔望周期29.53日より多いので 「8月」という区切りでは、満月が2回起こることになるのです。 あらためて考えてみれば、なんの神秘も無い当たり前のことですが、 そうそう、あることでもなし。 それに、ひとりひとり感じるものも、ひとりひとり過ごす時間も 違うわけですから、大切なハレ時間を暦に書き残してくださいませ。 えー、いつもどおりに過ごしてしまった・・・とか 特別何も起きなかった・・・というかたも、 満月終わったと言っても、 突然、遠ざかるわけでもないですから、 スーパー&ブルーパワーは、まだまだ、余韻を引いてます! 遠慮せず、感動や喜びに浸れることをやってみたり、 大切なヒト、コト、モノへの祈りをしたり いい念を飛ばして 笑 「ならでは」の時間を意識して、お過ごしください。

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