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執筆者の写真Tami Tomioka

リズムの月の話

6)リズム(トカゲ)の月


6番目の月に入りました。

ハレ暦では中盤にさしかかり、G歴では年の瀬になり気ぜわしい日々を

送っているのではないでしょうか?

東京はこの2~3日急に寒くなり、今日などは雪が降るのかなと思うような

一日でした。皆さんのところもきっと寒いですね。

やならくてはいけないことが沢山あるのに、頭で焦っても身体がついていかない

ということをつくづく感じています。

リズムの月

キーワード:平等・組織する・つり合わせる

月感詞:『参』(サン、マイル、マジワル、ミツ)

熟語:参加・参画・参詣・参会・参考

元の字は三本の簪を中央に集めて頭髪に刺している形と跪いている人を

横から見た形とを組み合わせたかもの。

熟語を見ても、集まって何かするようなイメージですね。「降参」という

熟語もありますが、これも集まって負けを認めるようなイメージです。

不揃いなものをまとめ上げ、一つにして形を作っていく。

自分の持っているもの(この場合は髪の毛と簪)で、イメージし自分らしい、

自分の納得するものを作る。

人と同じである必要はないのだと思います。

そもそも、持っているモノも思いも違うのですから。

みんながそうしてるから、そうだと言っているからと無理にやることはない

と感じます。

だからといって全く自分勝手というわけにもいきませんが。

倍音の月で重ねたモノを並べて再度束ねる。

きっと先月とは違うものが出来上がっているはずです。そこには倍音の月に

過ごした28日間が加わっているのですもの。



★『あつあつを召し上がれ』 小川糸(新潮社)

 先月に続きこれも有名ですね。『ライオンのおやつ』『食堂かたつむり』の

作者の本です。もう読まれているかもしれないですねぇ。

先日、友人が主催している読書会に参加しました。

この読書会は月に一回、彼女と関わりのある中学生から大人までの読書好きが

8人くらい集まって開催されるのだそうです。

今回は急遽欠席になってしまった方の補充要員として参加しました。


この読書会、毎回テーマが決まっており、それに沿った本を選本して発表する

とう形式なのです。

今回のテーマは「おいしいもの」

私は当日参加なので、思いついた知り合いの『文学は美味しい』という本を

紹介しました。


その中で紹介された本がこの『あつあつを召し上がれ』です。

皆さん読んでらして(中学生2人も!)私はこの本は読んでなかったので、購入してさっそく読みました。

他に紹介された本もそうなのですが、美味しいものが関わると結構重い話に

なるなーと思いました。


この本も7つの短編集からなっているのですが、1~2作を除いて別れの記憶と

結びついています。

なんとなく切なくてほろ苦め。美味しいものと記憶が重なって、さらにその思いが厚くなる……そんな感じでしょうか。


この本もそれほど長くないので、もしご興味があれば読んでみてください。

大切な記憶には美味しいもののエッセンスがたっぷり詰まっています。


他にも『水車小屋のネネ』『さんかく』『おいしいものでできている』

『とにもかくにもごはん』『向田邦子の手料理』などが紹介されました。







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