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執筆者の写真Tami Tomioka

敏感を感じる

12番目の月

水晶のウサギの月


キーワード:協力・捧げる・普遍化する

月感詞『感』(カン・ココロウゴク・オモウ)

用例熟語:感慨・感心・感動・感銘・敏感

とうとう残り2ヶ月になりました。

皆さんはこの28日間をどうすごされていましたか?

私は新緑の若葉が繁るのを目にするにつけ、その生命力に何か背中を押される

ような気持ちで日々をすごしています。

今月は『感』

読み仮名にココロウゴクとあるように、今月は何かそんなものを見つけ

られたらと思います。

心に感じて思うこと、当たり前の営みですが、日々の忙しさについそんな

時間も余裕も無くなっていませんか?

水晶の月はそんな気持ちを想い出し、心に余裕の隙間を持てるようになりた

いなと切に思います。

今までルーティンのように何も考えずにやっていたことも、ちょっと立ち

止まって何故いまこれをしているのだろうとか、ああやっぱりこれが好きだな

とかそんなことで良いのだと思います。

もし、そんなものないと思ったとしたら、自分の周りに目を凝らし、ひっかかる

モノ、気になるモノを感じてみましょう。

11番目の月で気づいたもの、気づかされたことや人の言葉、きっとそこに

ヒントがあると思うのです。

今回の射手座満月の前日と前々日、久しぶりに月を見ながら温泉に浸かっていました。(十三夜と小望月)

露天から月がとても綺麗でした。

温泉もそれほど好きでなく入ることも少ないのですが、今回は2日で五回。

自分でもとても不思議でな経験でした。

自分の中の何かが溶けて流れていくような、一旦拡がったものがまた自分の

中心に集まってきたようなちょっと嬉しい体験でした。・日常の些細なことも自分に大きく返ってくるときがあります。

その時を逃さないで敏感に感動をしてみてください。


★『世界で最後の花』

  絵のついた寓話

    ジェームズ・サーバー (村上春樹訳)ポプラ社


短い絵本です。

戦争の愚かさ、人間の愚かさ。戦争によって失われてしまう心。

いま世界中がきな臭くなってきている時に、もし余裕が出来たら

読んでみてください。

この本は1939年11月に刊行されました。この年の9月にナチス・ドイツ軍が

ポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発しました。

世の中の空気がおかしな方向に向かっていくのを、「敏感」に「感じた」

作者が書いたものです。今私たちが感じている空気と遠からずと思います。

再生の希望を持って本は終わります。














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