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沢山の「大変」

  • 執筆者の写真: Tami Tomioka
    Tami Tomioka
  • 2024年8月24日
  • 読了時間: 3分

2)月(サソリ)の月


1日過ぎてしまいました。

月の月が始まりました。

編集学校にご縁のある方々は、悲しいニュースが入ってきましたね。

松岡正剛さんが亡くなりました。

いろいろ考えることが多い毎日です。

青い嵐の年になり、様々な「大変」があちらこちらで起こっている気がします。

いまこそ、どう考えるかどう生きるか大切な時間です。


月の月

キーワード:挑戦・極性を与える・安定させる

月感詞:『志』(シ・ココロザシ・ココロザス・シルス)

熟語:志学・志気・志望・有志・寸志

心がある方向をめざしていくことを志といい、「こころざす(心が或る方向に

向かう。心に思い立つ)、こころざし」の意味となる。志は古くは心に在る、心に

しるすの意味であった。

まさにいま心に何を思いますか?

磁気の月で見定めた思いをこころざしにたてる。いろいろなことが起こり、

大切な人が亡くなり、世の中の流れが不穏な方向に向かっていると感じて

いる今だからこそ、しっかり心に思いを刻まなくてはいけないのかも

しれません。

小さな思いも心にとどめておくことで、少しずつ形を変え浸透していく

ものだと思います。思い巡らせなければ、始まらない。

始まらなければ変われないのです。

同じような気持ちを持つ人達と言葉を交わすことも大切だと思います。

そこで気づきが生まれますから。



★『大変を生きる』 小山鉄郎 (作品社)


 著者は懇意にしていただいている、共同通信文芸記者の小山鉄郎さんです。

(今秋、嘱託もおやめになり完全に記者をおやめになります)

 この本は執筆途中から、経過を聞いていたので読んだときもひとしおの感が

 ありました。

 ちょうど東北大震災の時から思われて書かれた本です。新聞連載後の単行本化

 なので2015年ですが、実際は震災後すぐに書き始めていたようです。


 この本は文学者が災害大国日本をどうとらえて、どう感じてどんな作品を

 書いたか。作品を通して著者の思いも書かれています。


《目次から》

50メートルの津波 吉村昭

村民を救った「生神様」 小泉八雲

投込寺の永井荷風

「震災」碑宮沢賢治の内心の祈り「雨ニモマケズ」

巨大地震を阻止した、かえるくんの「ぼく」と「非ぼく」―村上春樹

谷崎潤一郎『細雪』と阪神大水害、その報道管制

芸術は無用の贅沢品か、人生の底へ深い根を張っているか―菊池寛と芥川龍之介

外国で知った関東大震災 斎藤茂

吉田山花袋の『東京震災記』『百夜』

島崎藤村と関東大震災〔ほか〕


 このように日本は災害大国です。

 今ではコロナのような「大変」も加わりました。どう生きるか、どう生きて

 きたか。

 どう生きようとしているか。

 学べきことが、たくさんあると思います。





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