top of page

白無垢の風習

  • 執筆者の写真: てる でん
    てる でん
  • 2023年8月20日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年8月22日

 室町時代、社会が荒廃していくときに

礼道として「婚礼の儀」を定めたと当時の書物に記されている。

平安時代、貴族階級の妻宅への通い婚のように

本人同士の自由な結びつきの結婚から、

鎌倉時代の家同士の結び としての結婚。

室町時代に社会が混沌としていく中で「婚礼の儀」を定めた ことに

深い意味を感じる。

 自然神を敬ってきた日本は、自然の「素」のままを大事にしてきた。

「素」生地のまま。手を加えていない本質。

繭から取り出したばかりの生糸、転じて、かざりけがない、

「しろい」意を表す。

  合わせて、白色の持つ清潔感や、混じりけのないさまから

婚礼の儀の衣装としたのだろうと思われる。

「 白無垢」も「産着」の白も、

自然神のご加護をたまわり、 幸せを祈るという「しるし」である。

その願いは今もこれからも全く変わることがないでしょう。



2 comentarios


Tami Tomioka
Tami Tomioka
24 ago 2023

社会が混沌とすると、秩序が必要になるんですね。

秩序は人を縛るモノだけど、その不自由が自由を大きくさせる。


記事をみて、自分は白に何を託すのだろうと思いました。

始まりだけど終わりの色。

何もないけど全部ある。

それだからこそ「しるし」なんですかねぇ。 ないものの中にあるものを感じ、あるものの中にないものを思う。 禅問答のようですが、なんとなく感じる気持ちになれました。

Me gusta

藤田小百合
藤田小百合
21 ago 2023

今年は「白」の年。銀河の季節みたいなものでしょうか。 『ハレ暦2024』8ページ「白無垢」とかさねて、白っぽい時間を意識したいですね。

Me gusta

Time is Art Hare goyomi 
© 2010 自然時間の研究会・時由塾 

bottom of page