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執筆者の写真てる でん

白無垢の生絹と真綿

更新日:2023年10月17日

白無垢の麗しさは生地によるところが大きいのでは。

日本人が植物―山野に自生する樹の皮や草木や蔓を採取、栽培して

繊維を取り、糸にして、衣としていたのはそう遠い日のことではないようです。

中でも白無垢に使われる絹布はもっとも華麗ではないでしょうか。


蚕は卵からかえって1回目の脱皮をまでを1齢と呼び、

4回の脱皮を繰り返し大きくなり5齢で糸を吐き繭を作ります。

成長過程を記す「齢」の字。

呼び方に人間ぽさを感じますね。(笑)


もともと米作に適していない地方は

食べ物と代替えをするために今まで自然の中で育っていた蚕を

人工的な林を作り飼育して繭を取り生計を立てる助けにしました。

そのためとても蚕を大事にしていたそうです。


G歴10月23日が旧暦の重陽の節句になります。

菊の被れ綿【菊の花の上に綿を被せる】をしつらえします。

自然に感謝し、祈り日となりますように。



※菊の被れ綿

節句の前夜に菊の花を高価な真綿【屑繭を集めて伸ばしたもの】

で覆い、菊の露と香りを移します。

露に湿ったその真綿を肌にあてて清めると、若返り、寿命が延びると

言われていたようです。






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